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釈迦ヶ岳(大峰)2009年6月7日 No.495 隊長
〜梅雨入り前の貴重な晴天を釈迦ケ岳で〜
梅雨入り前の貴重な晴天になった。シロヤシオの開花等高線は1700mまで上がり、季節は夏へと入っていく。こうして山を咲き上がっていく花を追いかけているうちに、気がつくと高山植物の花が咲き始める。しかしこの時期はまだ、高山植物には時期が早いので、咲き上がりのシロヤシオを求めて大峰釈迦ヶ岳に登った。1ヒルを支払う。
前鬼林道ゲート(7:04)〜(7:33)小仲坊(7:37)〜二ツ岩(?)〜(9:12)太古の辻(9:20)〜深仙の宿(9:44)〜(10:36)釈迦ヶ岳(11:20)〜深仙の宿(11:58)〜(12:20)太古の辻(12:35)〜二ツ岩(12:56)〜小仲坊(13:40)〜ゲート(14:05) *小休止、撮影時間を含む


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五百羅漢 樹林に降り注ぐ陽射しには夏の強さがある。鮮やかな新緑が稜線を染め、満開のシロヤシオの白い花が気がかりだ。花をつけていない樹があるかと思うと、緑の葉が隠れるほど花をつけているのもある。今年花をつけなかった樹は、来年期待していいのだろうかなど、思いを巡らせ山頂を後にした。


孔雀岳南側の五百羅漢と呼ばれる岩峰郡


山頂にある釈迦如来像


大峰 釈迦ヶ岳1799.6mの山頂

  


シロヤシオ


岩峰の大日岳1599m


深仙の宿

二つ岩 シロヤシオを見ながら降りていると深仙の宿に着いた。何人かの登山者がくつろいでいた。日陰に腰を掛け少し体を冷やす。日陰こそ涼しいが、陽射しは夏の強さがある。再び小ピークを二つ越えて太古の辻に戻り、腰を下ろして新緑の大峰に浸る。朝方出会った登山者が南奥駆から返ってきたようだ。さて山を降りることにしよう。帰路、源流の「熊の水場」で顔を洗い、「二つ岩」を見物してから一気に前鬼まで下った。


行場の二つ岩 制多伽童子(せいたかどうし)と袴羯羅童子(こんがらどうし)


木の階段 下りが助かる

 
左:トチの巨木   右:ツガの巨木(樹皮の色等から判断するとツガ?かな)

小仲坊 飼い犬がまた、ワンワンとほえて迎えてくれた。宿坊は窓が開けれらゴザが干してあり、営業する現役の宿坊であることが伺える。この前鬼の宿坊である小仲坊だが、役行者(えんのぎょうじゃ)の弟子が676年にこの地に住み着いたことに由来するらしい。5人の兄弟により1300年の間、連綿と宿坊を引き継いできたが明治になり、次々と姿を消して今は小仲坊だけになったようだ。ガイドブックを見てみると営業は、通年連絡時のみとなっている。連絡先は大阪の「五鬼助」さんだ。宿坊の傍らには大阪ナンバーの車が駐められていた。

卯の花 前鬼からの帰路は、滑りやすい山道の石畳を避け林道を歩くことにする。小鳥のさえずり、渓流の心地よい響き、谷筋に咲く純白のウツギの白い花。「夏は来ぬ」である。 完

  
不動七重の滝

 

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2009年5月31日  Copyright (C) 2009 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home