2008年12月7日 竜ヶ岳(鈴鹿) |
■竜ケ岳(鈴鹿)2008年12月7日 No.473 隊長、りんちゃん、うさぎ | ページ1 | ページ2 | さて山頂だが、ほんの数年前までは背丈ほどの笹に覆われ、大人数を収容する広場もなかったが今は、山頂部にはほとんど笹がない。展望には好都合だが風が強い日は、山頂での長居ができないだろう。四方を見て回り山の周辺の地形を確認する。たこの足が四方へ伸びるように尾根が張り出している。山麓より仰ぎ見る竜ヶ岳は、アルペン的な様相を呈しているが、山頂より見る張り出し尾根は穏やかそうに見えている。バリエーションでそれぞれの尾根を歩くのも面白そうだ。 簡単に昼食を済ませ、ダウンを着込んで四方の山の展望を楽しむが、さすがに冬とあってすぐに身体が冷えてきた。後半は遠足尾根のトレースがあるので、12時前に山頂を後にした。縦走路の分岐点まで戻る。「鈴鹿の山と谷3」によると、池ノ平と呼ばれていて、昔このあたりに池があったそうだ。その先の1042独標が「クラ」と呼ばれたそうだ。 さて遠足尾根だが、北隣の孫太尾根と同様にゆったりと伸びた長い尾根で、いかにものどかな呼び名だ。「鈴鹿の山と谷3」によると、遠足尾根の由来は、昔学校の生徒が学業の一環として登ったからとみられていたが、実際には切り残した木が並んでるで、学童が一列に登っていくようにみえることから、誰言うことなく名付けられたようだ。(鈴鹿の山と谷3より引用) ホタガ谷への分岐を右に見送り、踏み後の薄くなった笹原を稜線そって進んでいく。稜線部分を境に北側には落葉樹林が広がっているので、平坦な地形だがわかりやすい。目印テープはあるが踏み後ははっきりとしない。忠実に稜線ふきを進めばいいが、ショートカットしようとして964付近で降下する尾根を間違え、慌てて修正した。すると一頭の雄しかが笹原からピョンと跳ね上がり逃げていった。 尾根上部からの見晴らしは群を抜いている。またこれから降下する尾根の全容も把握できる。800m付近までは笹と二次林が続く。やがて、GPSでポイントした地点022で尾根が二つになる。直進すれば青川へ降りるようだ。「鈴鹿の山と谷3」によると、「牛みち」と書かれている。ここで遠足尾根は右に90度向きを変える。少し傾斜があるがまた、緩やかに降下ししていく。素晴らしい二次林の尾根が続く。ただ尾根の東側は植林になっている。この雰囲気は点標696.5三等三角点(大日向)まで続き樹林に入っていく。三角点ではあるが、ピークの形状はしていない。また日向と呼ばれるが、樹林の中である。 この点標からは植林域に入る。「鈴鹿の山と谷3」によるとここからは、「ハシゴ坂」というらしい。ただ荒れ放題の植林帯とちがってこの辺りは、枝打ち、間伐がなされており、陰鬱とした雰囲気は余り感じなかった。しばらく植林帯を歩くと、点標566に至る。ここからもう少し進んで尾根の末端から林道目指して降下することにした。標高差約300mの急降下となる。登りは簡単だが降下の場合は、末端部分の処理が問題だ。案の定、最後50mのところで苦戦を強いられた。突然がさがさと山から下りてきたので、林道を歩いていた老夫婦がびっくりしていた。結果としては、自由テント村を目指してまっすぐに降りた方が正解だったようだ。これは次回の課題だ。今回は花も紅葉も樹氷もない山行だっただけにかえって、竜ヶ岳の本来持つ魅力を確認できた意義のある山行となった。完 | ページ1 | ページ2
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2008年11月23日 Copyright (C) 2008k.kanamaru. All Rights Reserved. home |