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2008年10月27日 鎌尾根(鈴鹿)

 

鎌ガ岳(鈴鹿)2008年10月27日 No.468 隊長
〜前回のリベンジで再び鎌尾根を歩く
宮妻キャンプ場(8:27)〜水沢峠分岐(8:56)〜水沢峠(9:53)〜水沢岳1030m(10:18)〜衝立岩(11:35)〜岳峠(12:34)〜(12:43)鎌ガ岳1161m(13:40)〜宮妻キャンプ場(14:45) 累積標高+1080m 歩行距離9.5km *曇り空のために稜線での撮影に時間を費やした
*カメラα700 レンズ vario sonnar DT 16-80mm DT 11-18mm 50mm2.8 macro

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朽ちたブナについたナメコ

 ガレ場を降りるとしばらくはなだらかな稜線が続く。何カ所かのポイントで足を止め撮影しようするが、その度に雲が切れるのを待たなければならず、いたずらに時間だけが過ぎていった。立ち枯れたブナの木に、いかにもおいしそうなナメコがたくさん生えていた。

  

 鎌ガ岳東側のブナ林は県指定の天然記念物に指定されている。太平洋側のブナ林だが、林床には背丈を超すスズタケや日本海側の常緑低木であるハイイヌガヤやヒメモチが見られるのが特徴的だ。鎌尾根は痩せた稜線だが、水沢岳と衝立岩の間の鞍部は比較的なだらかになっていて、ブナが点在している。樹高はそれほどなく、低い部分から枝分かれしている。林床には背丈の低いミヤコザサになっていて、典型的な太平洋側のブナ林といえる。鎌が岳の東側だけに日本海側の特徴が見られる点は興味深い。

 アザミの仲間はその地に適応し種類も多くなっている。従って図鑑を見ても同定が難しい。スズカアザミなかと思い図鑑を調べると。茎には密に毛があるかくも毛がある。頭花は上向きまたは斜め上向きにつくとかかれているが、写真をみると少しうつむき加減だ。花冠は赤紫色。ということで同定できない。キク科アザミ属なので、アザミといえば間違いないだろう。


衝立岩

 衝立岩付近の紅葉の先週から進んでいて、花崗岩の色委岩肌とのコントラストがよくメリハリのある紅葉が見られた。あと数日で色づきが更に鮮やかになるだろう。先行している二人組が衝立岩の上でくつろいでいる。雲の流れを見ながらシャッターチャンスを待った。


衝立岩

 
フクオウソウ キク科 フクオウソウ属

 久しぶりにフクオウソウに出会った。コクイ谷でよく見かけるが、最近は秋に歩いていないので遠ざかっていた。紅葉の時期は木々の葉に目がいくので、足下がどうしても疎かになる。花の様子が、オオニガナに似ているとおもったら、同じ属だった。フクオウソウ属の他の種は直ぐには頭に浮かばない。この和名は地名からきたもので、三重県の福王山に基づいたものらしい。一般的なキク科の花だが、うつむき加減に咲き、派手さがなく落ち着いた感じだ。


衝立岩付近の紅葉


衝立岩から雨乞岳と御在所を遠望する

 衝立岩から鎌が岳までは見所が多い。岩場では何度も立ち止まってファインダーを覗く。平日だが、何人かのグループと行き交った。岳峠まで来ると山頂から3人ほどが降りてきた。山頂に上がると誰も居ない。天望の良いところに腰を下ろし、少し遅い昼食休憩にした。いつもなら山頂では余り時間を使わないが、今日はのんびりと1時間を過ごした。岡崎からの山人と一人であっただけだった。しばらく雲の状態を見ていたが、徐々に雲が多くなってきたので1時半に見切りをつけてカズラ谷を下った。


鎌ガ岳

 
岳峠から鎌ガ岳を見上げる


岳峠に咲くリュウノウギク

鎌ガ岳山頂からの紅葉見物も飽きない。薄手のフリースを羽織ってしばらく眺めていた。紅葉は、アカヤシオ、シロヤシオ、コハウチワカエデなど、黄葉は、シロモジ、クロモジ、コシアブラ、タカノツメ、アブラチャンなどだろう。


鎌尾根の紅葉

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