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2005_04_30 台高ミニ縦走

 

明神岳、池木屋山、江股の頭(台高)2005年4月30日、1日 No.320

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昨夜はしっかりと眠れたようで、不健康な日常の生活の睡眠不足が解消できたようだ。朝がためを醒まして、今自分が山にいることが分からなかったあたりは、怪しい気がする。6時前に起きあがり朝食の準備をする。健康的に朝からお腹がすいているので、野菜をたっぷりと使った中華丼にする。準備を済ませ7時に幕営地を後にした。

天気も昼くらいまでならもちそうだが、ガスがかかりあまり遠望は効かない。千里峰、奥の平峰、霧降山と通過し池小屋山を目指す。所々にアカヤシオのつぼみが見られる。やはり昨年よりも花期が後れているようだ。多少のアップダウンはあるものの、今回の縦走路中ではもっとも安定したコースで歩きやすかった。約1時間ほどで池木屋山1396mに到着した。見覚えのある池に水はなく、ブナの芽吹きが始まろうとしていた。池の周辺にはワチガイソウが群生し、休憩を兼ねて思い思いが撮影に興じる。池木屋山は台高でも人気の山岳だが、この日は天気が悪く誰にも会わなかった。 ここの山頂は登山道が交錯する地点になっていて、遠望が利かない時はこまめに磁石と地形図で進むべき向きを確かめる必要がある。これから進む東尾根は、山頂から少し宮の谷コースを進みすぐにコースを東にとる。東尾根に入ると踏み跡が薄くなり、目印はあるが枝尾根がいくつかあるので、その都度コンパスと地形図で確認する必要がある。ガスがかかってきているので遠望が効かず、地形を読むのが難しくなってきている。


池木屋山の池


メギの新緑


池周辺ムシカリ


池木屋山の池の近くのワチガイソウ


少し花期を過ぎたタムシバ


ミヤマシキミ

P1223あたりは南側が大きく崩壊しており、尾根芯は倒木で塞がり一部斜面のトラバースがあり慎重に通過しなければならない。見下ろすとかなりの高度感があり、高所の苦手な人はあまりのぞき込まない方が良さそうだ。だけどみなさん覗いていたね。


崩壊地の通過

崩壊地を過ぎしばらく進むとコースは大きく北に方向転換する。しかも木の根や岩に掴まりながらの急降下だ。一気に200mほど降下した。傾斜が緩み尾根芯がはっきりしなくなったあたりでコースアウト。コンパスの地形図の確認を怠ったのが原因だ。すぐにコースを修正し元に戻る。思いこみはいけない。信じるべき物はコンパスと地形図だ。最低鞍部の水越まで下り昼食休憩にする。昼食用と午後の水を確保しなければならないが、どこまで下っても涸沢である。やっと支流に水を見つけ2リットルほど給水した。苦労して汲んだ水は実にうまかった。昼食時から雨が降り出してきた。予報通りだ。1000mまで高度を落としたがこれからまた200mの登り返しがある。しかも地形は単純ではない。目印テープを頼りにトラバース気味にガレた斜面を登る。向きが東に北にと変わるので方向感覚が狂いそうだ。殿都度地形図と確認し、江股の頭から西南に降りてくる顕著な尾根に乗り一安心。江股の頭に到着するがガスで何も見えず。そのまま通過し岩場のアケボノツツジを見に行く。ガスのためにフィルターがかかったようだが、言葉では表すことのできな色合いに見とれてしまう。しかしまだまだつぼみが多く、花は昨年よりも1週間ほど後れているようだ。天候は悪化の一途をたどっているようなので、そこそこで切り上げて下山にかかる。途中のナンノ木平のミズナラ大王を写真に納め、一気に降下をする。


アケボノツツジ


この木 ナンノ木平 ミズナラ大王

ブナ、ヒメシャラ、ミズナラの雑木林を抜けると植林帯に入る。林業者の作業道はしっかりとしているので帰って歩きやすい。これを過ぎるとカシ林の急降下になる。カシの葉は滑りやすいので要注意だ。特に岩場は慎重に降りなければならない。15:30無事に江馬小屋谷の登山口に到着した。車の回収に70分を要した。

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