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久重山(九州) 2002.06.01-02 No.161

 

rinさんの日記です

久重山(九州)2002年6月1日、2日 No.161
  参加者:山キチさん、リンさん、うさぎ、隊長
、現地で山旅人さん new

参加者:山キチさん、隊長、うさぎさん、、RIN 御意見番:山旅人さん
四日市(5:35)=名古屋空港(7:25)=(8:35)大分空港=(10:00)吉部登山口(10:15)−(12:15)坊がつる・昼食(13:10)−法華院温泉−北千里浜(14:00)−(14:20)諏蛾守越避難小屋(14:30)−(15:00)三俣山1678ピーク(15:10)−(15:35)北千里浜−法華院温泉−(16:15)坊がつる  (19:00)就寝


 昨年、HP鈴鹿歩人倶楽部の隊長が九重に行き、今年も行くという。なんと2日で行けるそうだ。飛行機は高いが、2年連続で行くというのなら、相当な価値があるかもしれない。同行することにする。予算の関係でtohruしゃんはお留守番。家の近所で女のコ達とオートキャンプをやるらしい。それは楽しそうで、結構ざんすね。
 5:20出発。空港行きのバス停までtohruしゃんに送ってもらう。バスにはちゃんと隊長とうさぎさんが乗っていた。順調に名古屋から大分へたった1時間ちょっとのフライトである。
空港で荷物を受取り、到着ゲートで山キチさんが待っていてくれた。ヤマの格好をしているのでお互いにひと目で判ってしまう。山キチさんの車で登山口へ。
 道はワールドカップのおかげで過剰なほどに整備されている。車も少なくガラガラ状態。
「九重の近くはいっぱいですよ」と、山キチさん。
初めは長者原から入山する予定だったが、花の時期と山開きが重なり混雑が予想される。山キチさんも色々と考えてくれ、吉部から坊がつるベースで行動することにする。
とちゅうコンビニで食料を補充し、登山口へ。
 長者原から入る予定だったが、山開きと花の時期なので比較的すいている吉部口にする。−が時間が遅いこともあって満車状態。駐車料金も通常はタダだが係員さんの誘導とかあって1000円である。
 坊がつるまでは鳴子川の右岸を通っている未舗装の車道を歩く。途中から登山道に入り木陰が気持ちいい。林道に出てしばらく行くと、道端にサツキを小さくしたみたいなピンク色の花が咲いている。コレが今回の目的のミヤマキリシマである。なんかイメージが違う…。ハルリンドウもいっぱいあった。ミヤマキリシマを見ながら歩いていくと周辺を山に囲まれた野原のようなところが坊がつるだ。
 日差しが強い。こりゃあ、また焼けるナ。夏休みに田舎に遊びに来たような感覚に陥る。左に見える平治岳の山頂がピンクに染まっている。「近くまで行くと虫にやられていてガッカリですよ。」と山キチさん。先週も下見で歩いてくれている。
坊がつるは水場、トイレ完備で無料のいいテン場である。
 火山のヤマなのでもっと石がゴロゴロしているかと思えば草原だったので重いエアーマットは不必要だった。これからもテントが増えそうなのできっちり3つ並べて張った。昼食をとって身支度をして出発。木道のところにハイカイソウの黄色い花が咲いている。
 北千里浜に着くと風が強く、目がゴロゴロする。浜というだけあって砂地のフシギな風景である。三俣の登りでめったやたらと黄色いペンキがついている。ガスでルートがわからなくなるとはいえつけすぎではないのか。一般の人も入りやすいヤマでなんかあったら地元観光協会の責任になってしまうからだろうか?そんなん自己責任やろ、と思う。
 三俣は山頂までは行かなかったが、1678ピークは眺望も良く、花もミヤマキリシマ、マイヅルソウ、コケモモが咲いていた。秋にはたくさんの実がなることだろう。
帰りに北千里浜までショートカットで下りたら10分で下りてしまった。雄大な眺めとはウラハラに日帰りで歩けてしまうヤマなのである。
 法華院で隊長にビールをおごってもらう。ヒコーキの予約の時に年齢を1歳上にしたのでそのお詫びである。やたっ!黒ラベル270円。エビスは500mlのジュースと同値段の300円である。当然エビスを大量購入。
 坊がつるに戻ると、山キチさんの友人の山旅人さんが来ている。北九州のベテランさん。単独でテントを張って草原で裸足で立っている。気持ちよさそう。山キチさんは下戸だが、この人は飲めるので芋焼酎をぶらさげて我々のテントにやって来た。
 夕食はほとんど酒のツマミで隊長が持参した松阪牛のしゃぶしゃぶサラダ、尾鷲のサンマ一夜干し、それに赤福。ワタシは大根サラダ。山キチさんの持ってきた「耶麻美人」という焼酎もクセがなくおいしい。山旅人さんの芋焼酎は逆に芋独特の香りがあってこれまたおいしかった。
 今日が初対面の山キチさんや山旅人さん、テント泊は初めての隊長と一緒に飲めて、嬉しくなってついついハメをハズしてしまう。

坊がつる(5:00)−法華院温泉−白口谷−(7:00)中岳・稲星分岐−(7:40)中岳1791m(7:45)−(8:00)御池−(8:30)久住山1786.8m(9:00)−久住分れ−(10:15)北千里浜(10:30)−法華院温泉−(11:10)坊がつる(12:20)−(13:05)暮雨滝(13:20)−(1:50)駐車場=(15:00)直入・御前湯(15:50)=(17:30)大分空港(19:25)=(20:30)名古屋空港(21:00)=(22:00)自宅

 3:30頃、目を覚ます。ちゃんとコンタクトレンズをはずし、メガネはきちんとテント内側のフックにかけて、フリースをちゃんと着て、きっちりシュラフに入っている。装備はぐちゃぐちゃなりにもフライの下に入っており、無意識下でもちゃんと出来てる自分に末恐ろしくなる。
 うさぎさんのハナシによると、7時ころ「そろそろ寝ましょか〜」と言って、テントに入るなり寝息を立てていた、ということらしい。隊長もそのあと、速攻で寝てしまったが、残されたうさぎさんと山キチさんは寝息や虫(鳥?)の声であまり寝られなかったらしい。
トイレに行き、帰りにけっつまずいて転んでしまった。なんともなかったが、山キチさんにしっかり見られてしまった。草地やテントのフライは夜露でベタベタになっていた。
朝食はマルタイのちゃんぽんのカップ麺。海鮮味の独特の臭みが何とも言えない。
 山旅人さんがやってきて今日の行程のアドバイスをしていく。久住山へはテント撤収して反対側から登る予定だったが、このまま行った方がいいという。
 天気は昨日よりさらにいい。日本晴れだ。まずは中岳を目指す。法華院にもテン場はあるが、林の中で眺めはあまり良くなさそうだ。白口谷の涸れた沢を上がる。トップは山キチさんで、次にうさぎさんがついていく。この人は山は素人だが体力面ではメンバーの中で1番かも知れない。隊長は朝が苦手らしく、辛そうである。ワタシは2日酔い、といいたいところだが芋焼酎のニオイがこみあげてきたが、頭痛も吐き気も起こらず、焼酎のエライコトを痛感した。これからは山では焼酎や!
 こちらの谷も花でいっぱい。ツクシドウダンが咲いている。日陰には奥手のイワカガミ。花のつき方が鈴鹿と違っている。
 朝が早いので、誰にも会わずに気持ちいい。中岳の分岐で上からやってきた人に会う。池の谷小屋まで行かずに中岳を直登する。1791m。屋久島を除いては九州最高峰。阿蘇の外輪山が荒々しい稜線を見せている。北東は由布岳の双耳峰、南は祖母、傾の大峰に似た稜線。いつか歩いてみたいという縦走マニアの血が騒ぐ。山キチさんも稜線歩きが好きらしく、単独でやってみたいと夢を語っていた。
 中岳から立山のみくりが池を思わせる御池を通って、久住分かれにやってくると人が増えてきた。八ヶ岳の硫黄岳のような久住岳を登る。30分で山頂。老若男女、ツアーの旗を持ったおねーさんもいる。まったくの観光地である。ガレを行かずに久住分かれを直下したところのミヤマキリシマは今回の山行中で一番だった。隊長激写。
 久住分かれのトイレはものすごく汚いと聞いたので入ってみたら、それほどでもなかった。避難小屋とつながっていて、小屋の方にひしゃくが置いてあったので、誰かが掃除しているのだろうか。人が多いので並んでいたら、「男の方は奥にどうぞ」といわれてしまう。えっ、ワタシ?もう何回もあることだが、九州くんだりまで来てオトコに間違えられてしまう。
 北千里浜までゴロゴロした岩を一気に下る。以前ならカモシカ走りで下っていたが、捻挫のクセがついているので、慎重になってしまう。右側の硫黄岳のシュールな風景がおもしろい。
法華院で山キチさんにアイスをごちそうになる。(今回おごってもらってばっかやな)阿蘇高原のジャージー乳でおいしかった。
 テン場に戻るとフライがパーペキに乾いている。昼食にして荷物をパッキング。食料が減っているハズなのにうまくパッキングできない。なぜか?
 帰りは、鳴子川の左岸を通って下山。途中、雨ガ越へ行く分岐あり。多くの日帰り登山の人や家族連れ、犬連れの人もいる。暮雨滝で休憩。カラミで滝を見に行く。隊長は疲れているのか、パス。山キチさん、うさぎさん、早い、はやい。登りのタイムを計ったら2分30秒であった。ここから駐車場まですぐだった。再び車で出発。
 時計と反対周りに九重の山をぐるりと周ってくれる。長者原はじめ赤川、岳麓寺などの登山口は鈴鹿の御在所よろしくにぎわっていた。直入のお風呂に入り汗を流す。
田舎道から高速へ。大分空港で4人で夕食。ビールのノボリで決めてしまった。鳥天定食おいしかった。家でも作ろうと思う。またもやおごってもらってしまった。
 何もかもうまくいっていたが、最後にうさぎさんが大分空港でビターン!!とハデに転んでしまった。ヒザを痛めてしまったが、大丈夫だろうか。
 山キチさんと固い握手をして空港のゲートをくぐる。お世話になりました〜。定刻より10分ほど遅れたが、飛行機はあっという間に離陸してしまった。
眼下からどんどん遠ざかっていく大分の街がうるんで見えた。

おわり

 

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