本サイトはインターネット黎明期から二十数年、途切れることなく山行記録を公開し続けています。このレポートは私の登山の履歴であり、山関係の原稿を作成するための資料の書庫になっています。もちろん、多くの登山者に閲覧していただけることは、大変喜ばしいことです。

この間にネットの環境が大きく変わり、閲覧端末が多様になり、パソコン、スマホ、タブレットでアクセスされるようになり、パソコンの時代から、スマホの時代になりました。立ち上げた頃のデザインは、パソコン限定のデザインだったので、スマホ、タブレットでは見にくくなっていました。これは以前から気になっていて、全面的にリニューアルしたかったのですが、レポートを積み上げるにつれ、コードの書き換えには膨大な作業になるため、なかかな腰が上がりませんでした。しかし、今年のコロナ禍で「stay home」になり、また、長引く梅雨で登山にも行けず、教育の仕事の依頼も少なくなり、まとまった時間が生まれてきました。

いつのときもピンチはチャンスであり、この機会を逃せば、リニューアルに踏み切れなかったでしょう。そこで、多様な端末に対応できるようにデザインを変更することにしました。このサイトを構成するファイル数を見てみると64,000個でした。レポート数は約1,300本で、これを新しいデザインに全部書き換えるのは不可能なので、これまでのレポートについては、若干の変更を加えそのまま活用するようにしました。このサイトでは主に、フレームとtableタグを使っていて、情報がまとまりになっているので、tableタグを若干書き換えると、デザインの変更が可能です。また、文字のデコレーションについては、styleタグを使っているので、Dreameweaverの検索、置換機能で一括変更が可能です。しかし、styleタグが、時代とともに書き足したり、変更したり、削除した、使っていないタグが残っていたりします。レポートごとに一律ではないので(スタイルシートが別ファイルでなかったことが悔やまれす)、これをスッキリするには膨大な労力が必要になるため、修正するのを諦め、大きく表示が崩れなければ良しとしました。

今回のデザイン変更の指針は、どのメディアにも対応できること、シンプルなデザインで見やすいこと、きれいな写真を中心に構成すること、デザインの変更、メンテナンスがしやすいこと、これまでのデータはすべて継承すること、これまでのページ部品を利用し、作業時間を少なくすることなどとしました。 過去のデータを捨てされば、サイトを全部コードで書く必要もなく、本サイトのブログで採用している、WordPressというシステムを使えばいともかんたんにサイトを作ることができます。WordPressはデータベースと連携しているので、データが多くなるほど威力を発揮してきます。WordPressに関しては今後もサイトを補完する意味で使っていこうと思います。

作業を初めて約2週間が経過しました。現在のデザインを保ったまま、作業を進めていますが、表示が変わってしまっている箇所も出てきました。このまま作業を続けると8月末までには公開で来そうです。 レポートの新しいデザインは、弥山、八経ケ岳(大峰)2020年7月2日 No.1294をクリックすれば、試作段階のレポートを見ることができます。

2020.7.24