12-200mmf3.5-f5.6はオリンパスのスタンダードレンズ、12-40mmf2.8比較はプロレンズ、このグレードの違うレンズを比較する意味はどこにあるのか。結論は明白だが、クライミング、バリエーションなどのハードな登山で使用する場合は、画質よりも機動力が優先される。どれだけの差があるかを知っておけば、それに見合った撮影ができる。M.ZUIKO 12-200mmf3.5-f5.6で作例を掲載したが、ここでは12-40mmf2.8Proと比較してみる。

ハマヒルガオM.ZUIKO 12-200mmf3.5 f3.5 iso64 12mm

ハマヒルガオM.ZUIKO12-40mm f2.8 iso64 12mm

ハマヒルガオが咲き出した。花の少ない砂浜に彩りを添えてくれる。少し画角が違っているが、f2.8の解像度、柔らかいボケ味により被写体の際立つ。12-200mmも解像度はまずまずだが、背景が少し煩わしい。

コウボウムギM.ZUIKO 12-200mmf3.5 f3.5 iso64 12mm

解像度はまずまずだが、緑が発色しなかった。歯がたくさん茂っていて雑多になっている。この場合やはりボケがほしい。

コウボウムギM.ZUIKO12-40mm f2.8 iso64 17mm

ボケ味が生きて、主役のコウボウムギがはっきりしている。コントラストも高く

M.ZUIKO 12-200mmf3.5 f3.5 iso64 12mm

性能の差が顕著に出た写真。この場合、貝殻を主役にするには、どうしてもボケが必要になる。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAM.ZUIKO12-40mm f3.2 iso64 12mm

クリア感が良い写真。主体の貝殻が強調されている。

M.ZUIKO 12-200mmf3.5 f8.0 iso64 12mm
M.ZUIKO12-40mm f9.0 iso64 12mm

f8近くまで絞ると、解像度はそこそこ勝負できる。発色、コントラストは明らかに違う。

ハマボウフウM.ZUIKO 12-200mmf3.5 f3.5 iso64 12mm
ハマボウフウM.ZUIKO12-40mm f2.8 iso64 12mm

発色が明らかに違う。

ハマヒルガオM.ZUIKO 12-200mmf3.5 f3.5 iso64 12mm

ボケ味の違いが出た一枚だった。

ハマヒルガオM.ZUIKO12-40mm f2.8 iso64 12mm

画質は、イメージセンサー、画像処理、レンズの光学特性によるが、今回、イメージセンサー、画像処理はほぼ同じなので、レンズの光学特性の差が出た。やはり、12-40mm proの良さを確認する結果となった。ヌケ感(コントラスト)、発色、解像度ともに良いことが画像を見ればわかる。