梅雨明けが遅くなり予備日に設定した日程で八ッ峰に行くことができた。天候的にはまずまずで、夜に風雨があったが、行動中は雨に降られることはなかった。いつまでも記憶に残る名ルートで自身、何度か足を運んでいるが、記録を遡ってみるとすでに8年が経過していた。前回は一人ですべての荷物を担いでいたが今は無理な年齢になっている。今回若いN君が居てくれたので、登攀具一切を彼に任せ私はテント一式を担いだ。2泊3日の食料と登攀の個人装備+アイゼンとピッケルだけなのでこれならなんとかなった。ルートは特に問題になる箇所はなかったが、Cフェイス取り付きにシュルンドが開いていて、開始点に入ることができなかった。頭からの懸垂下降はどれだけ注意しても落石がおこるので、ルートを選んで下降したい。頭の下を通る池谷ガリーはチンネから熊の岩に帰るパーティーや北方稜線を歩く人がいる。

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八ッ峰 2時に起きて食事をした。今日はロングルートなのでしっかりと食べた。ヘッデンを頼りにまずは剱沢雪渓までおり、アイゼンを装着し雪渓を下った。歩きやすい雪面で快調に下って、長治郎出合に到着した。心配された雪渓の状況だが、出合から見上げる限りしっかりと繋がっているようだった。

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Cフェイスの基部はシュルンドが開いていたが、うまく降りることができた。ところが開始点までは入ることができず、少し手前からのフェイスからスタートになった。今回はグレードが低かったのでクライミングシューズは持ってこなかった。しかも濡れていてよく滑る。カムでプロテクションをとりながら慎重なスタートになった。クラシックルートは普通の登山靴で開拓されているので、先人の気持ちになって登攀を楽しんだ。

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八ッ峰を振り返る
今年はコバイケイソウがよく咲いていた

http://photocb.sakura.ne.jp/html/2019/2019_07_252627yatu/2019_07_25.htm