山岳雑誌企画で山城があるので、紅葉の時期に撮影取材をした。もちろん探鳥の兼ねていて、落葉樹林には野鳥が多い。そしてイヌワシで出れば満点だが。史跡は上平寺城跡、弥高寺跡で、どちらも見応えがあった。現在伊吹山は入山禁止だ。もちろん伊吹山には行かない。史跡巡りと少しだけ弥高尾根をバリエーションで歩いてみた。 【登山データ】 歩行距離10km 登り920m 下り920m 撮影機材 SONY A6700 FE100-400 1.4

ルリビタキ
歩き始めると早速、ルリビタキのさえ売りが聞こえた。今季初のルリビタキなので逃したくはない。探すといい位置にとまっていた。ただし逆光で体色の青色が出ないが、逆光の良さを生かして撮影。撮影はSONY A6700 FE100-400mm MC14 でテレコン入れているのでちょっと暗い。しかし小鳥撮影くらいの距離ならそこそこ改造してくれる。OMの単焦点の方が明るくていいが、映像でも撮りたいのでズームできる機種にした。重さ的には両者ほぼ同じだ。とにかく登山には軽量コンパクトが第一条件になる。



ゆっくりとルリビタキと遊んでいかったが、今日の内容は盛りだくさんなので、とりあえず上平寺城趾まで進めた。30分も登ると汗がにじんだ。この一汗出るまでが体が重い。それ以後は体がなれて軽くなる。登山のペース配分も大切だ。最初に無理して急ぐと後に影響がでる。植林域を抜け落葉樹林に入ると明るくなる。紅葉がまだ残っていてくれた。今年は落葉が遅い。紅葉の風景や落葉を楽しみながら歩く。シジュウカラなど小鳥の鳴き声がよく聞こえた。






アオゲラ
ヒヨ軍団がコシアブラの実をついばみに来た。よく見ると違うのが混ざっている。アオゲラだ。しばらく撮れていいなかったのでうれしい。逆さまになっているが、こんなのもいいか。動きが素早いので他のアングルで撮らせてくれなかった。山を歩きながら自然風景や野鳥を撮るのが私のスタイルだ。大砲レンズ構えで撮るのもいいが、自然の中に身を置いて初めて見えてくるものがある。




上平寺城趾
説明は案内板に任せよう。比較的規模の大きい山城だ。尾根に沿って、三の丸、二の丸、本丸がある。放置すると樹林の中に消えていきそうだ。灌木が茂って展望はあまりよくないが、戦国の争いの舞台となった関ヶ原一帯がよく見える。この後、山城の時代は終わるが、兵站をどのようにしていたのがかいつも気になる。水の調達だが、谷まで汲みに降りていると、来れも大変だ。食料も大量に運ぶ必要があるわけだ。





この後、弥高尾根に入り、バリエーションで少し歩いてみた。樹間に展望が少しあったので、そこで野鳥観察。カラスやトビがよく飛んでいたがイヌワシはなかなか出てこなかった。帰ろうと思っていると13:46にトビとは違う飛び方だ。トビは凧のようにひらひらと飛ぶが、イブワシは機敏な動きをする。獲物を探して標高700mの斜面を飛んできた。
イヌワシ 雄





谷の紅葉
マユミがたくさん実をつけていた


カマツカ


谷の紅葉


弥高寺本堂跡
説明は案内板に委ねる。


展望の大変よいところだ。琵琶湖もよく見える。夕日がきれいだ。日没までいたいくらいだが、下山に小1時間かかりそうだ。時計を見ると15時を過ぎていた。また今日も、日没との競争になりそうだ。




