2020年8月26日 No.1299
前尾根。今回、御在所岳前尾根の登攀の目的は二つ。ひとつは北アルプスバリエーションルートに備えてのトレーニングで、もう一つは、登攀シーンの動画撮影。まったく種類の異なる二つの目的だが、個人的には同じくらいの比重で考えている。
まず一つ目のクライミングは、3ヶ月ほど岩からは慣れていたのでリハビリの意味がある。コロナ、長雨、猛暑で山に対するモチベーションも体力も下降線だったが、この辺で食い止めたかった。その意味で、北アルプスのバリエーションを企画し、それに向けて自らを始動させた。

クライミングのシーンはこれまでにも積極的に写真撮影してきたが、動画の撮影はあまりしていなかった。特に撮影したいのは高山のスケールの大きいバリエーションルートだが、動画の撮影はなかなか難しい。アクションカメラはただ流しているだけではいいシーンが撮れないからだ。しかし、いいシーンを撮ろうとすると、登攀の操作の間隙を縫って、自己確保しながらカメラを回すことになり、時間にも制約があり、専属のカメラマンがついていないと無理だ。3人パーティーなら撮影しやすいが。
GoPro そんなことを言っていたらいつまでも撮れないので、今回、GoPro でやってみることにした。今回、登攀でリードシーンはザックの肩につけたGoProで、相方の登攀シーンはコンデジで撮影した。相方の登攀シーンもGoProで撮りたいが、ズームがないので全体しか取れない。かといって、コンデジも、両手を使ってフォロー操作をしているので、なかなか難しかった。GoProは小型で、画像が綺麗で、手ぶれ補正があるので安定した画像が撮れるが、バッテリーが30分程度だ。途中で取り替えればいいが。


LumixTX1 クライミングの時はミラーレス一眼は使いにくいので、片手で操作できるコンデジを使っている。もちろん一眼を使いたいが、岩壁では両手は使えない。コンデジならズームの操作、シャッターは片手でできる。1型センサー搭載機がいいが、防塵防滴は望めない。まず、雨の日には登らないのでいいか。LumixTX1を使っているが、これは教育の仕事でもフル活用で重宝している。TX2が出ているが、手ぶれ補正で買い換えも検討を検討するが、このクラスではSonyRX100も気になる。
クライミング中はとにかく、直ぐに取り出せて、どんな体勢でも、片手でバシバシ撮影できることが最優先で、プライオリティ2番は、画質でしょう。
表現する楽しみ。長らく山岳書、山岳雑誌、たまにはテレビ番組に係わってきた。書籍や雑誌は、その山の魅力、特徴的な自然の美しさ引き出すことが肝要だ。文章と写真が道具で、特に写真は、表現として重要だ。なので私の山岳活動は、半分が実践で、残りの半分が表現活動になっている。
最近ではネット環境が良くなり、動画が普通に見ることが出来るようになってきた。動画はわかりやすいメディアなので、急速に広まっていった。以前から部分的に、映像表現も取り入れてきたが、もう少しこれの比重を上げていきたいと思う。今回の反省点は、GoProの設置場所が良くなかったので、岩しか写っていなかった。ヘルメットのアタッチメントを付けていたが、使わなかった。ヘルメットは首の動きでカメラを操作できるが、クライミング中は結構頭が動く。今度は装着する位置を変えて見たい。
YouTubeの映像はこちら → https://youtu.be/5J9aCPebZp4