2020年8月16日 No.1296

猛暑になっている。フェーン現象のようで、鈴鹿山脈を越えると熱風となり平野部を吹き下ろしてくる。都外での活動は危険な状態だ。登山はコロナで制約されていて、涼を求めアルプスへ行くのもためらってしまう。しかしこのままで夏が終わるのも寂しすぎる。盆を過ぎれば登山者が少なくなるので、夏山の雰囲気が残る時期を狙って黒部川の支流の赤木沢にでも行こうかと云うことになった。それでしばらく沢をやってなかったので、リハビリに元越谷に行く事にあった。撮影機材は、OLYMPUS TG-5を使った。

元越谷
サンショウウオ

元越谷

この谷は野洲川の大きな支流で、沢登で人気がある。「鈴鹿の山と谷5」でも詳しく扱われている。上部で左俣、中俣、右俣に別れ、右俣は更に、仏谷と別れている。仏谷は仏谷峠で県境稜線に合流している。人気のルートは右俣で、今回もこのルートをトレースした。渓が美しいのは大滝から右俣あたりだ。
OLYMPUS TG-5
大滝
大滝

花崗岩の明るい廊下は、三俣まで続く。滝は少ないが、渕や釜が多く、見ごたえのある渓谷で、手頃なクライミングが楽しめた。三俣で、左俣、中俣、右俣に分岐する。中俣は水沢峠に、右俣は仏谷峠と乗越に、鎌尾根の稜線の一般登山道に接続するので、安心して帰還できる。右俣に入るとしばらくは明るいが、徐々に谷が狭くなり両岸から樹木が被さってくるので暗い感じになる。

花崗岩の明るい谷

仏谷を少し進むと、小滝、ナメなど沢の美しさが徐々に少なくなり、高度を稼ぐことに専念した。傾斜は徐々に緩くなり、谷も浅くなっていった。途中で右俣と仏谷が分岐したので、左の右俣に入った。徐々に水流も少なくなっていった。カワトンボをよく見かけた。

TG-5
OLYMPUS TG-5
ミヤマカワトンボ
県境稜線