2013年9月21日から23日

槍ケ岳の標高は3179mで奥穂高岳に次ぐ日本で第4位の高峰。特徴のある三角錐の頂はどこから見てよくわかり、登山者ならずとも一般的によく知られ、知名度は非常に高い。槍ヶ岳の開山は1828年、播隆上人によってなされたことは広く知られていて、新田次郎の小説「槍ヶ岳開山」に詳しい。人気山岳である槍ヶ岳は四方に尾根を張り出し、一般登山道の表銀座、裏銀座、奥穂へ続く稜線コース、バリエーションルートの荒々しい北鎌尾根などが知られている。昭和に入ってから加藤文太郎、松なみ明などの有名な登山家が冬季登攀で命を落としたのはこの北鎌尾根だった。しかし岩稜登攀ルートとなると、多くのバリエーションルートを擁する隣りの穂高連峰と比べるとはるかに少なく、槍ヶ岳周辺や北鎌尾根の仙丈沢側、硫黄尾根にあるがあまり登られていない。日本登山体系「槍ヶ岳・穂高岳」によると、槍ヶ岳周辺は歴史が古く、ゲレンデ化していた歴史があったようだが最近では、クライマーの姿は殆ど見られない。ネットで検索すると、山岳ガイドによる小槍登攀の企画があるようだが、小槍登攀の2ピッチだけにわざわざ、槍ヶ岳に登ってくるクライマーは少ない。

滝谷
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ナラタケ
山形の岳人 きのこ汁をいただく