谷川岳二回目は烏帽子岩奥壁の凹状岩壁。人気があるのは南稜や中央稜だそうだが、週末のこの時期は混み合う。大物打者を前にして、あえて1球目は変化球から入った。当初は二日間を予定してメジャールートを2本登る予定だったが、突然の予定変更で1本に凝縮することになった。結果として最高の天候に恵まれ一の倉沢のデビュー戦を飾ることができた。

奥壁取付へ 奧壁には、南陵フランケ、変形チムニー、中央カンテ、凹状岩壁の各ルートがあるようだが、大多数のパーティーは人気ルートの南陵に終結していた。同じ時間に到着した地元2人パーティーは中央カンテか変形チムニーをやるようで、先週は我々が今から登る凹状岩壁だったようだ。岩が脆くて落石が多いとのこと。先週は落石にあたり眉毛の上を怪我したそうだ。 凹状岩壁ルートは先行パーティがいるかどうかわからないが、待ちはなかった。パーティーは私とタクさん、うさぎの3人で1パーティで私がリード。もうひとつはjames、本間さん、とっちゃんでの3人パーティーでjamesリードということになり、私たちが先行することになった。

1ピッチ目 Ⅲ+ 40m チャレンジアルパインでは、「一段上がってハング下のバンドを右トラバースして回り込み、凹状の岩場に入って左上する。」凹状岩壁取り付きは中央稜取り付きから少し入ったところにある。凹状岩壁ルートは取り付きから2ピッチまでは共用している。したがって取り付きは同じだ。先着の2人パーティーは少し先の変形チムニーから入るようだ。7時30分登攀開始。バンドを右に移動してから草付きの岩溝を上がって行くとペツルのハンガーが見えてきた。ここでピッチを切った。




6ピッチ目 Ⅳ+ チャレンジアルパインでは、40m フェースを左上しカンテを越え草付きガリーを登る。ここは数年前に崩壊地点だそうだ岩肌が白くなっている。フレークになっているので先行パーティーはカムで支点をとりながら直上していったが,本来のルートは右のカンテ。ガイド本では「カンテを左上。垂直のフレークからテラス,さらに左の凹角を登り草付きへ」。
ここでjamesパーティーが一気にその先のピッチまでロープを伸ばしたので前後が入れ替わった。











中央稜を懸垂下降 ~登攀と同じ、2パーティーに別れ最初は25m懸垂を4回繰り返す~
さて懸垂はタクさんの経験値から短いのを回数こなした方が効率がいいということで,2パテーィーに分かれて,25m懸垂を4回,50m懸垂を3回で中央稜取り付きに到着した。


