2020年6月2日 No.1289

別ルートのチェックと写真撮影で再び釈迦ヶ岳に登った。釈迦ヶ岳登山の大半がこの太尾ルートから登られている。というのは太尾登山口の標高は1400mほどあり、登山の標高差が400mとかなり楽だ。それに、雰囲気の大変良い尾根ルートで、大峰のいいところを満喫できるなど、楽をするわけではないが、じっくりと大峰の自然と対峙できる、歩くだけではもったいないルートだ。

撮影機材 OLYMPUS E-M1Ⅱ M.ZUIKO 12-100mmf4.0 E-M5Ⅲ LUMIX LEICA 100-400mm

落花したシロヤシオ
朝霧でスタート

太尾登山口 平日だが駐車場には数台駐まっていた。トイレもある認知された登山口だ。大峰奥駈道への入り口、しかも比較的アプローチがたやすいルートで、入山者が多いことが予想できる。標高が1400mあるので、モミ、ヒノキ、スギが混ざる夏緑広葉樹林から始まる。スロープ状に尾根に乗ると緩やかに高度を上げていく。駐車場で早速、ヤマゲラ、ホオジロが出迎えてくれ、野鳥たちが活発だ。

オオイタヤメイゲツ
ミヤコザサのブナ林

古田の森は見通しのよい尾根のピークで、大峰の主稜線がよく見える。正面に釈迦、その右手には深仙の祝や大日岳がはっきりと確認できた。とくに大日岳は、とがった円錐をしていて特徴的だ。古田の森を過ぎると、林床にミヤコザサ、バイケイソウが広がり、オオイタヤメイゲツ、ブナが林立する、典型的な太平洋側のブナ林となる。自然の豊かさが感じらあれ、歩いているだけで充実した気分になる。

釈迦ヶ岳山頂
縦走路、奥駆ケ道

象の鼻の岩場はダイナミックで歩いていても楽しい。岩場にはオオミネコザクラが見られた。

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さて、帰路の楽しみはオオミネコザクラになった。岩場の北西面で良く咲いていてくれた。花の少ない山域だが、この花を見られただけで大いに満足できた。5月の連休あたりで、谷筋で満開になるが、ひと月かけて1700m付近まで咲き上がってくるようだ。希少な花が見られ、心が和んだ。断崖に咲いているので、撮影にはくれぐれも注意したい。

オオミネコザクラ
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コミヤマカタバミ
フモトスミレ

今回は亜高山帯のキクイタダキ、メボソムシクイなどを狙ったが、露出度の高いホオジロばかり。オオルリ、ミソサザイ、ケラの仲間もよく鳴いていたが、カメラには収まらなかった。以外にも帰路の登山口の手前でキビタキにであったが、うまく撮影できなかった。緑が濃くなり、益々、野鳥の撮影が難しくなってきた。

ウグイス
メボソムシクイ