このシリーズの5月上旬編だ。春の花がほぼ終わり、初夏の花が咲き出した。新緑は標高が800m付近まで上がってきた。夏鳥が多くなってきた。山に入ると早速、オオアカゲラが鳴いていた。キビタキもよく鳴いていた。目の前にとまったが気づきが遅れ撮影失敗だ。ちらっとサシバの鳴き声が聞こえた。クロツグミも鳴いている。朝から野鳥が活発だ。

ブナの標高には至らない。シデ、オオモミジ、ケヤキ、ミズナラの落葉樹林が美しい。若葉が出たので、野鳥探しが大変だ。全体をみて移動したときチャンスだ。

オオアカゲラ 8:00

大きな昆虫の幼虫を咥え鳴いていた。求愛行動なのかな?それとも近くに巣があるのか?

大きな昆虫の幼虫を咥え鳴いていた

トビが出てきた 9:30

トビやカラスが飛び始めると、イヌワシも飛び始めるので、ゴールデンタイムだ。イヌワシは山腹に急に出てきて尾根の婿雲消えた。双眼鏡からカメラの持ち替えたら見失った。

トビ
トビ 獲物を見つけたのか、急降下 
アズキナシ バラ科
アオダモ

ハイタカ 9:31 谷から上がってきた。

岩場にとまるイヌワシを発見 10:13

どこかにとまっていないか、双眼鏡で詳しく観察していると、岩にごま粒ほどの黒い点が見えた。双眼鏡でイヌワシを確認。距離は約1200mで遠い。800mmでクロップして撮影。なんとかイヌワシと確認できるほどの大きさ。イヌワシは飛び出して尾根の向こう側に消えた。

岩場に戻ってきた 10:13

10時台になると野鳥が活発になってきた。カケス、ジュウイチ、ヒガラ、クロツグミなどが鳴いている。ジュウイチが飛び出してきたが撮影失敗。ジュウイチはなかなか撮影が難しいのでいいチャンスだったが残念だ。クロツグミも近くで鳴いているが、イヌワシの飛び出しもきになる。

サンショウクイ 10:19

サンショウクイ

イヌワシ 岩場から飛び出し 10:35

少しこちらに来てくれた。そのうが大きくなっていた。

急降下 11:00

この日ははじめて、上空に上がった。風がないわけではなかったが、そのうが膨れていたので休み中だったか。

40分ほど歩いて場所移動。

ニリンソウも花が終わった

エビネ ラン科

アナグマ 11:39

落ち葉がガサガサするので見ると、アナグマだ。アナグマなので良かったが、これがヒグマだと大変だ。山を歩き回るときはクマスプレーを持参している。イヌワシのいるところにはツキモワグマもいる。

アナグマ
アナグマ
穴に潜った

場所を30分移動して観察 岩場のイヌワシ

晴れてきたので陽炎が出だした。こうなると画像がモヤモヤになる。曇った時を狙って撮影。

エビネ ラン科 

エビネはこの時期が花の見頃だ。

エビネ ラン科

 帰りもエビネを探しながら歩いた。エビネも花の色が多様で面白い。同じ種だが、あじさいのように花の色に個体差があるようだ。

下山途中、クマタカと遭遇。獣道で獲物を待っていたようだ。私に気づき飛び去った。落葉樹林の中、翼長160cmの大きな鳥が、まるで忍者のようにスイスイと自在に飛んでいった。これではなかなか姿を見られない。