残雪のアルプスかそれとも、残雪に見切りをつけ岩稜か、天候は日曜日に下り坂、営業している山小屋はどこ、さてどうする。どこも行かないという選択肢はなかったようだ。困ったときの八ヶ岳、ではないが、久しぶりにツクモグサを見ながら小同心クラックを登ることにした。二日目の天気が下り坂の予報だったので、日程的には窮屈な初日に登攀をすることにした。

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北沢は芽吹きの季節で、明るく開放的な雰囲気だ。ここ数年は冬にしか入っていないので、沢沿いの風景が新鮮に感じられた。Nさんの体調不良で休憩を多めに取り約2時間で赤岳鉱泉に到着した。小屋の受付を済ませ出発準備をした。温かい小屋の夕食を食べたいが、下山時間が夕食に間に合いそうにないので、朝食のみとした。お風呂にも入りたいが7時までとのこと。さて下山時間はどうなる。

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小同心クラック スタートしたのが15時前だった。もちろん、この時間から登るパーティーはいないし、雪渓の状態を見るとこの数日は入山したパーティはなさそうだ。Nさんは久しぶりのクライミングだが、リードで行ってもらうことにした。陽射しがあり、暖かくて快適な環境だった。

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スタートして2ピンをとった直後に岩が剥がれ落石した。膝に当たり痛そうだが、登攀は継続できそうだ。ここの岩の注意点はレクチャーしていたのだが、いきなりその通りになった。若干トラバース気味だったのでロープは無傷だった。50mを二本持ってきているので、いざとなれば対応できるが。

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2ピッチ目の終了点でツクモグサが満開になっていた。キンポウゲ科オキナグサ属の高山植物で、中部山岳では白馬とここだけに自生するようだ。花を見ると登攀の緊張感が緩和するが、登攀が終わったわけではないので、気持ちのスイッチのオンオフが大切だ。

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ツクモグサ 時計を見ながらのクライミングが続く。各ピッチにツクモグサが咲いていて、撮影も忙しい。

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登攀終了 16:55に登攀終了した。花見を兼ねているので少し時間はかかったが、無事にトップアウトできやれやれ。小同心の頭にもたくさん咲いていた。

横岳

横岳 さて、あまり時間にゆとりはない 。15分で山頂に抜けた。先ほどまでは当山者が数人いたが、もう誰も居なかった。長居は無用なので、早速大同心ルンゼをめざして下山開始。時間があるなら硫黄岳経由でハイキング下山もいいが、最短距離で下山することした。

ルンゼを下る
バランシングストーン
コミヤマカタバミ

さて、今日の温泉は「ゆーとろん水神の湯」、入笠山麓にあり、源泉掛け流しで、これは大当たりだった。今後八ヶ岳はここと決めた。夕食はその近くの洋食屋「かぶと」手作り感が良かったが、待たされた。

http://photocb.sakura.ne.jp/html/2019/2019_06_0102yatu/2019_06_01.htm

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