今夏、北アルプスバリエーション2回目は前穂高岳になった。日程の調整で2日しかなかったため、山域が限られた。人気ルートだが、週末を避ける形で日程が組めたのでゆとりをもって岩稜を楽しめた。この日はわれわれを含め3パーティーだった。毎年のように訪れている涸沢カールだが、クマを見たのは初めてだった。天気には恵まれたが酷暑日となり、登りは快適だったが、前穂からの重太郎新道の下山が辛かった。

予定通り15時過ぎに涸沢ヒュッテの到着し、受付を済ませテラスで生ビールで乾杯。登山客は満員ではなかったがテラスは盛況だった。テント場を見てみるとクマが草付き斜面で高山植物を食べていた。人を恐れるそぶりもなく夢中で食べていた。涸沢は何度来たかわからないくらい通っているがクマを見たのは初めてだった。


3時に起床し3時半にヒュッテをヘッデンで出発した。先行者は無し。昨年より雪が多くコル付近まで雪渓が繋がっていた。できるだけ雪渓で高度を稼ぎ、最後のつめは草付きに取り付いた。2時間の雪渓登りでお腹が空いてきたので朝食のお弁当を食べた。しっかりと食べないとしっかりと登れない。





2峰は3峰から指呼の間にある。ロープを出すこともなくほぼ歩きであっけなく頭に到着できる。しかし展望は素晴らしく、涸沢から奥穂高岳、北穂高岳、槍ヶ岳が一望できる。山頂(前穂高岳)も直ぐ近くで、多くの登山者が集っていた。


前穂高岳の山頂で大休止し、重太郎新道を下った。このルートの核心は暑さとの戦いだった。意識的に小刻みに小休止しながら給水に心がけた。 予定の時間通り上高地に帰着しソフトクリームを食べた。

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