ゴンドラで気楽に花見が出来る。夏はアルプスで花見をするのが恒例だったが、年と共に生きたい気持ちが薄れてきた。今年は伊吹山のイヌワシにかかりっきりで、中々気持ちが切り替わらない。気分転換でたやすく登れる入笠山に行ってみた。草地や林床、湿地などがあり、標高は亜高山域なので、多少は極暑を避けられる。期待を裏切らない草花が出迎えてくれた。シモツケソウ、コオニユリ、クガイソウ、シモツケ、ハクサンフウロ、マルバダケブキ、オタカラコウ、タムラソウなど伊吹山でも見られるが、林床に咲くレンゲショウマ、草原のマツムシソウ、湿地のヤナギラン、サワギキョウ、キキョウなどが印象的だった。


針葉樹林
唐松の林床に笹が繁茂している。所々にマルバダケブキの群生が見られる。南アルプスの登山で行く見られる光景だ。

フシグロセンノウ ナデシコ科の花で、朱赤色の花が目立つ
南アルプスの登山でアプローチの林道でよく見かける花だ。かつては鈴鹿北部や霊仙山でも見られてたが激減した。伊吹山にはまだ残っている。他山と比較するの低山の伊吹山の花の多さがわかる。ナデシコ科の花で、朱赤色の花が目立つ


レンゲショウマ キンポウゲ科
福島から奈良にかけての太平洋側の分布する希少な草花で、今回の花見の主目的だった。鈴鹿や伊吹になくて、夏の高山植物と言えば北アルプスが名だったので、接する機会が少なかった。サラシナショウマの葉に似て蓮の花のようだからレンゲショウマの和名がある。





入笠湿地
樹林を抜けると入笠湿地に入る。群生が目につくのはサワギキョウとクサレダマ。サワギキョウはいいが、クサレダマの和名はかわいそうだ。所々にコバギボウシ、コオニユリが目立った。







草原
キキョウ、シシウド、ヒヨドリバナ、シモツケソウ、マツムシソウ、タムラソウ、コバギボウシなど



マツムシソウ












