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伊吹山 2000.9.15 NO.084 隊長

 南からの湿った空気が鈴鹿山脈を駈け上り、黒くて分厚い雲が山全体を覆っています。ならば、内陸にある伊吹はチャンスがあると思い、出かけました。しかし、雨とガスは避けることができたのですが、台風の影響で風が強く、ゴンドラも止まっていて、おまけに山頂では撮影できず。ということで、ゴンドラが使えなかったので、いつもより2時間30分余計にかかる行程になりました。歩くのを楽しむのならいいのですが、大切な撮影時間を削られるのはいただけませんね。


コイブキアザミ

09:45 登山口

 三宮神社から1合目までは、植林の薄暗いジグザグの山道で、日陰はここだけ。夏は助かる。ここでは、ヤブラン、ハグロソウが見られた。1合目からはスキー場の草原で、風に波打つススキが絵になっていた。
  足下には、白色や赤色のゲンノショウコがあちこちで見られ、かたまって咲いているとどうしても目がいってしまし、何度も足を止めてファインダーを覗いた。この手の小さいやつは撮影が難しい。後は、キンミズヒキ、ツリガネニンジンくらいで、3合目が近づいてくるハクサンフウロやミツバフウロが目につきだす。しかし、ハクサンフウロの花期は長いね。3ヶ月くらいは楽しめそうだ。
  今日は湿度が高く、蒸し暑いし、足が重い。満開の花畑が山頂で待っていれば、少しは気合いも入るが、この時期は秋の花が少しあるだけで、どうやら山頂はガスの中みたいだ。ガスに突入するまでが撮影のポイントになる。しかし、風が強くシャッタースピードを落とせないので、植物全体の撮影がむずかしい。こんな日は花のクローズアップが多くなる。

11:15 3合目 撮影、小休止

 いつもはここで約1時間ほど散策して撮影するが、本日はゴンドラ休止のおかげで時間が確保できず。花畑以外のところの下草がきれいに刈られていました。やはり人の手を入れた方が植生を維持できるのかも。しかし、ハクサンフウロは強いね。登山道脇でたくさん見かけました。自然に自生するオミナエシな少なくなったのですが、草原の中で見つけました。しかし、強風のため撮影できず。背の高いやつは今日はことごとく駄目。しかし、ここまで来ても、目に付くのは先ほどのハクサンフウウロ、ミツバフウロ、ゲンノショウコなど、フウロソウ科ばかり。乾燥に強いということかな。4合目でヤクシソウを見つけました。

12:00 5合目 撮影、小休止

 どうやら山頂はガスがとれたみたいだ。しかし、雲の動きが異常なほど速い。少し盛期は過ぎていると思うがサラシナショウマの撮影を予定していたが、この時点で山頂での撮影は断念。足下の花を撮りながら上がることにする。
  山頂に近づくにつれ、コイブキアザミとアキノキリンソウが目立つようになる。他に花があまりないので、目立つのです。しかし、花の山と言われるだけあって、数は多いですね。

13:50 山頂 散策、撮影、小休止

 風を避ける場所を探して山頂でウロウロ。咲き始めのリンドウを風を避けて撮影。これじゃ風が強くてラーメンが作れない。結局、おにぎりを一個食べて、早々と退散。

14:30 下山開始

 ガスに追われるように下山開始。しばらく降りて、山頂を見上げるとすでにガスの中。新しい靴なので足が痛い。次までには何とか解決策を考えないと。

15:40 3合目

 ますます風が強くなってきた。やはり台風の影響か?

16:50 下山完了

 

 

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